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ノスタルジックカー・ミーティング 2009 イン ふるさと公園 

寒河江ふるさと公園で開催された「ノスタルジックカー・ミーティング」に参加しました。 あいにくの雨、登録者の欠席が目立ちました。イベントというのは じつにお天気に左右されるものですので 主催者の立場や運営が非常に難しい。 自分は好天で仙台イベントを終えれたから良かったものの・・・ でも展示スペースの空白はもっとも寂しい光景です。世の中、「晴れ」と「雨」のどちらかしかないわけで・・・よほど覚悟して申込まんといけませんね。で、いったん申し込んだらキチンと参加する これが相手に対する礼儀だと思うんです。俺くらい大丈夫だろう・・・結果 15台も空白になった???これでは主催者さんは泣くにも泣ききれん・・・と 僕は思うんすがねえ。。。
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これがBMW600です。やっと会えました。。。イセッタの後継機という表現は正しくないようです・・・ イセッタはイセッタ、、、600は600でよく間違われるそうです。 イセッタともども大戦後のドイツにあってBMW社を起死回生させた小型車の最終型?1957~1959の製造。。。 で? これの乗り降りはどこからでしょう? 左側のドアはありませんねえ、、、。代わりに大型車も顔負けのピラーレス・ワイドビュー!海岸線を走れば 見事なオーシャンビューですよね きっと! きれいなスライドガラスが流麗なデザインを誇示してるようです。お目めは北米輸出用の大きなライトで、これがまた可愛い。。。
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右側に回るとドアが一枚ありました。ただし後部席用のドアですから ここから乗り込んでシートを跨いで座るの?・・・んなわけないし、、、ということは? どこから乗るの? 

オーナーさんに伺えば・・・、前回の仙台HCCSには間に合わず、寒河江にやっと間に合わせたそうで 細かなところはまだ仕上がっていないとのこと。 それでも軽いエンジン音でした。エンジンはBMW製R67のバイクエンジンを採用。空冷・水平対向・2気筒OHV600cc。最高出力19.5hp、最高時速103km/h。1960年からはBMW700というセダンに推移し 600は消滅します。 BMW車の後輪サスペンションの元祖とも云われます。
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次回HCCSにはこのBMW600とFIATムルティプラをお招きすることになりました。来年は是非 泊まりがけで仙台までお越しくださいませ ナカバ■シさん よろしくね。来年のHCCSは・・・ ホンダS600/800  トヨタS800  FIAT500/600/ムルティプラ  BMWイセタ/600  ボンドバグ  メッサーシュミット オースチン etc... 白ナンバー小型車を集めたいと思います。

アビコさんのジャガーに人だかりが???  もしや? Eタイプの部品取り大会か???って(笑)
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この画像が もっとも子供らしい動きを捉えてるかな?大事そうに抱えてますね、プラモ・・・。。。 大事に大事にしたい でも 車もみたいし・・・そんな心を表してますね? 七色の長靴って・・・???カラフルでした。
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マルモリさん お疲れ様でした。。。
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たまたま帰り道、ご一緒させていただきました。ワイパーが作動せず、窓ガラスも曇ってたっけ、、、ご主人がガラスの外側を拭き 奥様がガラスの内側を拭く・・・という共同作業をしながら 新庄方面に走っていかれました。ところで コバヤシさん、、、 600のハンドル・ユニバーサルジョイントは やはり室内に2個ありましたネ(^-^;; この画像で 「乗り込み方」・・・興味津々?の方々に(^-^;;種明かし・・・ 正面から乗り込みまする。。。
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今月末は、お楽しみの会津料理と会津地酒の旅。三回目は昨年同様 会津割烹「萬花楼」、、、もう今から 楽しみです・・・ 昭和4年 1929年より営業されておられる・・・ 会津割烹 「萬花楼」。下の拙文は・・・会津割烹 「萬花楼」、昨年の回想録です。。。
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俳優:長谷川一夫のファンだったそうな先々代が当時の大映映画ヒット作:「萬花地獄」という映画から店の名を引用した とある。 こうして 曰くが語り継がれる というのが面白い。来年で創業80年になるのか・・・小雨降るなか、玄関の構えを眺め また広大な敷地をグルリと囲った塀のあちらこちらに大きな庭木の頭が飛び出してるのを目にし 昭和という時代に生きた・・・会津料亭:萬花楼の時を越えて栄えた風靡を想像する。「萬花楼」と見覚えのある書体で、侘び風にしつらえた「利休好み」な看板さえ、これから始まる宴席の煌びやかさとは不釣り合いか・・・?と一見客に疑問を抱かせる・・・ だが おそらくそれは、杞憂にすぎない。上客の誰か・・・地元の名士 あるいは書家がもしくは 茶道の心をつんだ先生が描いたような・・・ よくよく眺めれば 墨の薄い書体にそれが見てとれるようになる。割烹の風情を引き立てる、あじなヤツである。

通された一室は一番奥の「萩の間」。。。この部屋は 萬花楼では最後に建てられたと説明がある。中庭の右手、築山の裏手横に位置していて 玄関の三和土(タタキ)から広大な庭木を見せられた客は、回廊式に庭を眺めながら 右に左に廊下の角を曲がり辿って ずっと奥の木陰な部屋に案内される。世間との隔絶感、外界の喧騒を寄せ付けない佇まい。割烹という高級感による「幻惑」でもあるのか・・・私の数歩前を しなしなと案内するお女中の和服姿さえ 色好いものに思えてしまうのは・・・ 男の助平心からだけではあるまい。。。

部屋からは 夕方の薄暗い庭を眺めるようになっていた。先ほど、玄関から見た暮れゆくはずの庭は、部屋から眺めると・・・重なりあう葉越しにまだ夕暮れ前の明るさを誇張し 光るようにさえ見える。まさに陽から陰へ、そしてまた陽へと 戯れる光の技で とおされたばかりの客を撹乱する不思議な造りになっていた。早めに割烹に乗り込んで 暮れゆく庭園を眺めたりして まだ来ぬ時を過ごしていた。すると・・・ふと 鴨が2羽 太い桜の根本に休んでいるのにきづいて・・・猫は寄らぬのか??? などと・・・心配する振りをして 宴の始まりを待つのだが・・・それとて たかが数分のできごとだ。料亭というところは・・・ じっくり 時を待つ「術」が必要らしい。それを心得ぬ者には不似合いなところかも知れぬ。宴の始まるまでの たかだか小半時だが、、、 未熟者には味わったことのない所在無さだ。 これこそ試練。中庭をひととおり愛で 漆の扇形な「木地蒔絵」がはめ込まれた床の間の謂れを聞き、晩生なほどに清楚にその蕾をもたげる 白い芍薬の生け花に心を留めながら、、、この料亭の座敷に 遊び慣れぬ無粋者が・・・おのれを馴染ませるには あと半時ほどを要するかもしれない などと 言ってみる。「萩の間」。杜若 萩 桜 牡丹 水仙 山茶花 小菊 椿 鉄仙 雛罌粟・・・会津の伝統蒔絵師:照井邦彦作 木地蒔絵「花扇」のある床の間。いいお部屋だった。

料理のほうは、、、客が揃ったタイミングで前菜が出され、乾杯のあと 暫くしてのち 刺身が出てくる。まるで、計ったようだが、、、おそらく・・・前菜をとことん味わって欲しいという板場の思いがあるから・・・だろう。 蛍イカの沖漬けが美味かった。山クジラ、 うるい葉の煮ひたし、 蕗味噌、 中でも枝豆の「枕」になっていたが・・・「煮凝りのような?寒天」は格別だった。 これは、、、おそらく、、、 板長が、、、そっと、、、腕前を披露なされたに違いない・・・などと想像しながら お盆を土俵に見立てて 思案相撲をとるのも また一興だ。ズワイの棒肉と無花果天ぷらの御出汁掛け、、、驚いた。 いちじくを天麩羅にする・・・???この発想だけでも 驚きと満足なり。 ほのかに甘く 僅かな酸味があり うす甘の出汁のあわせが上品だった。鰆の焼魚と新生姜、プルーン添え。東山温泉の高級旅館とか 老舗の向瀧あたりなら出てきそうだ。豆乳の茶碗蒸しは絶品! ことさらに美味しくいただいた。 会津黒毛和牛のステーキがつく。この千両役者の登場で、宴席の終わりが近づいたことを知るわけだが・・・最後の最後まで、 もてなし続ける品書きはわれわれを圧倒しつつ、この宴席の「格」を数段も上げる 客の心を読みきった 献立の心配りがニクイ。やわらかく とても美味しい、会津牛だった。 最後に 蕎麦、、、あくせくせず 細く長く・・・の気配り おもてなしの心の見本のようなお手前でした。地物の蕎麦で挽いて 練ったのだそうで板場の心遣いに感謝しながらいただく。。。突き出しの前菜から あがりの汁物まで贅をきわめた料理のほとんどは 地の物で構成された。酒はといえば・・・地酒も地酒なり。 ほの甘い「栄川」を燗にして 前菜をいただき 辛口な「末廣」を燗にしては ステーキをいただく また「名倉山」だけは常温でいただいた。上品な猪口でやる燗酒は 私でさえ酔いが回りやすく、じつに冷や酒は落ち着き 気持ちがいいのである。 今日の水菓子には夏の風情 西瓜が選ばれたようだ。 淡い緑の、、、蓮の葉を連想させる、、、透き通った硝子器に赤いそれが 涼しく数片盛られていた。

友の話に耳を傾けているのも 酒宴の一興、、、料理のツマ 酒の肴であり 箸休めでもある。これこそ「同好の士」 、刎頸の交わりであらねばならない。一刻のあいだ、 運ばれてくる料理をいただき、それぞれに その趣を味わい、酔いに任せる身となるころ そぞろ 箸を置き 酩酊を装い 一人黙想す・・・夏なら、、、夕立後の蝉時雨を聴きながら、会話も弾み 秋なら、、、蟋蟀の音と供に紅葉の擦れ合う音を耳にし、静かに語り 冬なら、、、会話さえも吸い取られかねないまでの深々と降る雪に いささかも抗えない非力さを悟り。隔世の空間を充分に味わうことになるのであろう。料亭というのはそういう雰囲気を自ずと持っている、 いや、持たされているものなのだ。二階の桜の間から 広大な庭を眺めてみたい・・・大樹の桜が その花を開かせる頃、、、是非とも再訪したい。

おやじ℃も上がったことだし、レストランや、割烹で和風な味を愉しんで 歳とともに後退する味覚の保持を計らねばなりませんな。特に和食の場合 小鉢に盛られた色々な食材がそれぞれ微妙な味を調和しながら 客の味覚を豊かにしてくれる、、、和食の「和」という字は そういう深い意味があったやもしれん。「和」を見直す郷土の味を 老いた脳裡にもっと据えたいものである。 
by sendai-isme | 2009-05-17 18:26 | 2009 クロニクル